救命救急センター

センターの概要

救命救急センターとは、救急外来、救急病棟、センター専用の集中治療室で構成しています。
救急外来は、主に救急車で搬送された患者さんを診療する処置室6室と救急車以外の方法で受診された患者さんを診療する診察室7室があります。救急病棟16床と集中治療室4床は、緊急入院を必要とする患者さんのための専用病棟で、病状に応じて入院する病室を決めています。病状によっては一般病棟へ入院いただく場合や、転院していただく場合があります。

臨床(対象疾患)

東部医療センターは救命救急センターとして重症から軽症まで様々な救急患者さんを24時間365日、受け入れています。以前より、当院は循環器疾患や脳卒中、外傷診療を得意としてきましたが、2021年からは小児科診療も強化しており、平日20時までは小児科医師が小児の患者さんに対応できるようになりました。また、第二種の感染症指定医療機関として、新型コロナウイルス感染症を始めとする様々な感染症の患者さんを受入れ、入院治療も行っています。

当院は名古屋市立大学の附属病院として医療従事者の育成を責務としており、学生や研修医、救急救命士の実習を、年間を通して受け入れています。救急医療の現場では、医学的な問題だけでなく介護や社会的な問題を抱えた患者さんも多くいらっしゃいますが、それらすべてがこれからの医療を担う若手にとっての勉強と考え、研鑽を積ませています。

設備、ドクターカーなど

名古屋市立大学芸術工学部の鈴木賢一教授のご協力により、東部医療センターと西部医療センターの救急車に東山動物園の人気キャラクターを描いて頂きました。東部医療センターはレッサーパンダ(レスキューパンダ)、西部医療センターはカンガルー(カンガルーケア)をイメージしています。
街中を疾走する救急車の後部には「道を譲ってくれてありがとう。」という気持ちをこめたレッサーパンダとカンガルーが描かれています。
東部医療センターでは重症から軽症まで転院を必要とする患者さんの搬送に利用しています。

診療実績
(2022年度)

2020年から始まったコロナ禍では救急車の受け入れも大幅に制限されていましたが、2023年にはようやく通常の受入れができるようになりました。重症から軽症まで一人でも多くの患者さんを受け入れられるように体制づくりをしています。

診療実績

2021年度 2022年度
救急車 6,720 7,212
救急車応需率 65.7% 61.5%
walk in 4,956 5,232

重篤項目

2022年度
院外心肺停止 244
急性冠症候群 100
大動脈疾患 70
脳血管障害 130
外傷 353
熱傷 1
急性中毒 3
消化管出血 84
敗血症 197
体温異常 32
特殊感染症 10
呼吸不全 62
急性心不全 83
出血性ショック 10
意識障害 13
肝不全 3
急性腎不全 7
その他 176
合計 1,578