教室案内

教授あいさつ

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10年後、20年後を
見据えた救命救急医療を

教授/救命救急センター長 松嶋 麻子

2021年に東部医療センターは名古屋市立大学の附属病院となり、病院群の中で救急医療の中心的な役割を果たすために大学の講座として「救命救急医療学」が誕生しました。救急医療の実践とともに人材育成、救急医学研究を推進することが目的です。
「救命救急医療学」が設立されたことで救急を専門とする医師が増え、各診療科が対応していた重症患者の受け入れや多発外傷の入院は救急科が担うようになりました。研修医や専攻医の救急研修も充実し、研修医には人気の病院となっています。
救命救急センターとしても救命救急医療学としても発足して日が浅く、課題も多くありますが、新しい環境だからこそ、古い慣習や考え方にこだわらず、10年後、20年後を見据えた救命救急医療を展開していく考えです。

東部医療センターについて

名古屋市の東市民病院として、名古屋市北東部の救急医療を担ってきた病院です。2018年に愛知県で最も新しい救命救急センターに指定されました。救命救急センターに指定される前から重症の循環器疾患、脳卒中、外傷を受け入れており、病院全体で救急医療を担う体制が整っています。
2021年から名古屋市立大学の附属病院となり、名古屋市立大学の病院群(市立大学病院、東部医療センター、西部医療センター、みどり市民病院、みらい光生病院)の中で救急医療を中心的に担い、人材を育成する病院として位置づけられました。
名古屋市の第二種感染症指定医療機関として感染症診療にも力を入れており、コロナ禍では中等症から重症まで約1,500名の入院患者さんを受け入れました。コロナ以外にもマラリアなどの輸入感染症の患者さんを積極的に受け入れています。
施設設備としては、2015年に救急・外来棟、2020年には入院診療棟がリニューアルオープンしており、病院全体が新しく、快適に仕事ができます。特に入院診療棟には、名古屋市立大学芸術工学部の協力によりヘルスケアアートが導入されており、患者さんも医療スタッフも心安らぐ過ごしやすい環境です。